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ホームレス支援・・某新聞(社2012年1月)
「助ける」じゃなく
ホームレスや日雇い労働者が集まる大阪市西成区の釜ヶ崎地区。
自転車を引いて歩く同市立大三年の川口加奈さん(21)=同市天王寺区=に男性が話しかける。
川口も笑顔で応える。
ここでボランテイアを7年近く続ける川口は、知り合いも増えてきた。
夜回りでは「こんばんは。寒くないですか」などと声を掛けながrカイロを配る。
川口は、昨年10月から元ホームレスたちとレンタル自転車を始めた。
ホームレスは移動手段として自転車をよく使うから、構造をよく知っている。
保守点検などの仕事をして社会参加のきっかけをつかんでもらおうと川口が考えた。
自転車は今は10台。
将来は1000台に増やしたいと思っている。
中学時代、通学の乗換駅が釜ヶ崎近くのJR新今宮駅だった。
毎朝、駅の周りに並ぶブルーシートのテントを見て「日本は豊かなのに、なぜこんな生活をしているんだろう」と思った。
親に「近づいてはだめ」と言われ、見て見ぬふりをしていたが、それでは差別している気がした。
彼らの生活を知り、少しでも役立ちたいと思い、家族に内緒で炊き出しや夜回りに参加するように成った。
そこで見た光景は、想像と違っていた。
僅かな食料を分け合う人達。
路上で亡くなった友人に、なけなしのお金を供える人もいた。
「極限でも人は人を思いやれるんだ」
高齢の男性に、おにぎりを渡した時「孫のようなあなたに恵んでもらう私達の気持ちを考えて」と言われたことも忘れられない。
この人達は、施しを待っているだけではない、誇りを持って生きている。 その第一歩が、レンタル自転車だ。
ホームレスを「助ける」より「なくす」ことが必要と考えるようになっていった。
日本の貧困層は確実に増えている。
生活に苦しむ人の割合を示す相対的貧困率は上昇を続ける。(表は載せませんでした)

昨年は生活保護受給者が二〇六万人を超え、過去最高を記録した。
その生活保護を受給できなかったり、受けるための調査を「個別の事情」で拒んだりしてホームレスになる人がいる。
彼らを追い詰める社会構造を学ぶため、格差やホームレスの研究が充実している今の大学に進んだ。
川口を指導した大阪市立大教授の水内俊雄は「彼女のような柔らかい支援が、雇用から漏れた人の受け皿になるかもしれない」と期待する。
川口は「3.11」の後、宮城県内の避難所を回り、妊婦や障害者の話を聞いて回った。
支援が一段落した時、この人達はどうなるのかと心配になった。
阪神大震災の後、関西ではホームレスが増えた。
同じ悲劇を繰り返してはならない。

ただ、今の自分に東北の被災者を支援する力と経験は備わっていない。
まずは”こぎ出した”足元の取り組みを一歩ずつ進めよう。
この釜ヶ崎のホームレスを一人でも減らしたい。

某新聞の一読者
「日本は豊かなのに、なぜこんな生活をしているんだろう」・・・若い人の正直な気持ちだと思う!、親の気持も解かる。
「孫のようなあなたに恵んでもらう私達の気持ちを考えて」・・・痛いほど解かる!・・・でも生きていかねばならない
ホームレスを「助ける」より「なくす」ことが必要と考えるようになっていった。・・・これは個人が扱う問題ではないのでは?
日本の貧困層は確実に増えている。生活に苦しむ人の割合を示す相対的貧困率は上昇を続ける。・・・ん?北朝鮮化してきている?
阪神大震災の後、関西ではホームレスが増えた。同じ悲劇を繰り返してはならない。・・・そうなんだ!知らなかった!
国は相変わらず表面だけの綺麗事で済ましている。・・・確かその時は自民党、民主も同じだろうか!
私も定年を迎へ、家とすこしばかりだが蓄えもある。然し、今回のような災害に合うと、もう家を建て直すのは無理だ。