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故事・名言集

や行・ら行・わ行

○薬籠中の物(唐書より)
薬箱の中の薬のようにそばから離すことが出来ないように自分の思うがままに利用できる人を言う
○病は口より入り災いは口より出ず
ほとんどの病気は飲み食いからおこり災いは口から出る言葉によって引き起こされる
○山高きが故に貴からず
外観が立派なだけで真の値打ちは決まらない。実質が伴って初めて世間から尊ばれる
○憂患に生き安楽に死す(孟子より)
人は気がかりがある時は心を引き締められる。安楽の時は心にゆとりが出来るので災いを招き易い
○往きて来らざるものは年なり(孔子家語より)
一度過ぎ去ったら二度と戻らないのは年月だけだからわずかな時間も無駄には出来ない
○往く者は追わず来る者は拒まず(孟子より)
去ろうとする者はあえて引き止めず、来るものは暖かく迎い入れると言う事
○搖木は危うきに生ぜず
大木は地形の悪い危険な所には生えないと言う事で賢い人は乱れて国が治まっていない君主には仕えない
○羊頭を掲げて馬補を売る(後漢書より)
店頭には羊の頭をぶら下げておいて実際には馬の乾肉を売る事で看板に偽りのあることを言う
○酔って本性表す
酒に酔うと普段隠して我慢していることが言い易くなり本心がわかってしまうと言う事
○世乱れて忠臣を識る(唐書より)
世の中が静かに治まっている間は誰が忠臣で誰が不臣であるのかわからないが、世の中が乱れてくると不忠の者はぼろを出す
○弱き者よ汝の名は女なり
ハムレットに出てくる言葉で女は誘惑に負け易い脆いものだと言う事
○落月屋梁の思い
落ちかかった月が屋根一面に、明るい光を投げかけている。つい先程の夢に見た親友の李白の顔を照らしているかのようだ。親友を慕う心が大切だと言う事
○落花情あれども流水意無し
散る花びらは流れる水の思うがままに成るが水は知らずに流れてゆく、男女の互いの気持ちが相手に通じない事
○欄田玉を生す(三国志より)
中国の長安の付近にある欄田と言う土地から美しい玉が取られた。賢人の父が賢い子を得た事をほめていう言葉
○乱門を過ぎることなかれ(左伝より)
世の中を乱すような人の家に足を踏み入れてはいけないと言う事
○理も高すれば非の一倍(過ぎたるは猶及ばざるが如し〜類語)
正しい理屈であっても言い過ぎて度が過ぎるとかえって理解してもらえない、何事も程程にするべきだ
○良医の門に病人多し(荀子より)
腕の良い医者の所へは患者が集まるように、良い師には弟子が集まる
○梁上の君子(後漢書より)
盗賊や盗人を言う。漢の陳寔が盗人を発見し戒めとして言った言葉で、盗人は謝罪したと言う
○遼東の豕(いのこ)(後漢書より)
見識の狭い者が功績を誇っても他から見ればそれ程と思わない事
○利を見ては義を思い危うきを見ては命を授く(論語より)
利益に直面したらそれが正しいかどうか考えてからにし、危うい事に接したら命を投げ出して事に当たると言う事
○類は友を呼ぶ(同気相求む〜類語)
性質の似た者、同じ趣味の者、気の合う者は互いに寄り集まるものである
○礼儀は富足に生ず(衣食足りて礼節を知る〜類語)
人は生活にゆとりが出来ると自然に礼儀を大切にするように成る
○蓮花の水に在るが如し(法華教より)
蓮の花が泥水の中でも美しく清らかに咲いているように、世間の悪に染まらないで清らかな事の例え
○ローマは一日にして成らず
大事業を完成するには一朝一夕には為らなく、長い年月を必要とする。ドンキホーテに出てくる言葉で古くからフランスでは使われている
○労して功無し(荘子より)(骨折り損の草臥れ儲け〜類語)
骨折るばかりでさっぱり良い結果が得られない事
○我が心は秤の如し(諸葛孔明の言葉)
自分の心は秤のようにいずれにも偏らず公平であると言う事
○我が心石に匪ず転ず可からず
石は転がす ことができるけれども、自分の心は動かすことはできないの意で、心が確固不動なことの例え
○我が身を立てんとせばまず人を立てよ(論語より)
自分を立てて欲しいと思ったらまず人を立て、自分本位に考えず人の事も考慮せよと言う事
○和して同せず(論語より)
君子は人と心から打ち解けて交わるが、道理に合わなければ論じ詰めうわべだけ合わせるような事はしない
○我を笑う者あれば我之を笑う(書経より)
自分が正しいと思ってした事を笑う者があれば、その者を笑えば良いと言う事