故事・名言集
ま行
○枕を高くして眠る(戦国策より)
何の心配ごともなく安心して眠ること
○誠は天の道なり誠を思うは人の道なり(孟子より)
真心は自然の法則で天の道である、故に真心を込めようとつとめる事は人にかなった道である
○学べば則ち固ならず(論語より)
学問をすれば知識も開け度量も広くなり偏見にとらわれることもなくなる
○迷う者は路を問わず(荀子より)
物事の筋道のわからない者は賢者に教えを請わなければならぬのに、反してそういう者にかぎって教えてもらおうとしない
○自ら頼みて人を頼むことなかれ(韓非子より)
自分自身を頼りにして、他人を頼りにするなと言う事
○水清ければ魚棲まず
水が澄んでいれば隠れ場所がないので魚は住まない。頭脳明晰で人の腹の中まで見抜くようだと人に親しまれず孤立してしまう
○みちにおちたるをひろわず(韓非子より)
世の中が丸く治まっている時は人民は富んでいるので道に落ちているものも拾わない
○身を殺して仁を為す(論語より)
命を捨てて義理を成し遂げる。と言う事で他人のために自分を犠牲にして尽くすことを言う
○身を立て道を行う
立身して後は世のために人間の行うべき道をたどる事である
○鞭長しと雖も馬腹に及ばず
たとえ鞭が長くても馬の腹は打つべきでない。人を恐れ服させる力があってもむやみにふるってはいけないと言う事
○命は天に在り(史記より)
天より授かった命は天の定めるところで人間の力ではどうにもならないと言う事
○滅私奉公(書経より)
公の仕事には個人的なことを投げ打っても尽くす事を言う
○目には目を、歯には歯を(新約聖書より)
加えられた災いや害に対し同じように仕返しをすること。キリストはその復讐心は認めなかった
○面皮を剥ぐ(面の皮を剥ぐ〜類語)
事実を暴露しその者に恥ずかしい思いをさせる事
○目は心の鏡
目は口ほどに物を言う、と言うように目を見ればその人の心がわかる。心が正しい人の目は澄んでいると言う事
○孟母三遷の教え
母子の母が子の教育の為に三度も住居を変えた。子供は環境に支配されるから環境にはじゅうぶんに注意したと言う事
○最も強い者の言い分が常に最も正しい
権力のある者の言う事は全てその通りに決まってしまう
○物豊かなれば則ち欲省く(准南子より)
物が豊富にあればそれを欲することもなくなる、その反対に物が少なければ必死に得ようとする
○股を割いて腹に充たす
自分の利益ばかり考えているとその内に自分が破産してしまう事の例え。蛸が自分の足を食べて空腹を満たすようなもの
○門前市を成す
門の前がまるで市場のように人が群がっている事で、家に出入りする人が多い事を言う
○門前の小僧習わぬ経を読む
寺の門前に住む小僧さんは、一人で聞き覚えてしまいお経を読む事が出来る
今流に言えば海外に住んでいると自然とその国の言葉を覚えてしまう