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故事・名言集

は行

○吐いた唾は呑めぬ
一度口から出した言葉は、取り消せない
○俳諧に古人なし(芭蕉の言葉)
俳諧の道では古人の意見や造風にとらわれることなく独自の境地を表現するべきだ
○背水の陣(史記より)
河や湖を背にして敵に対陣する時は退けば水に溺れるので必死の覚悟で敵を破ろうとする
○謀定まりて後戦う
計略は前もって充分に立ててから実行すれば失敗しないと言う事
○馬脚を露す
中国劇の中に出てくる言葉で隠していた正体が解ってしまう事で、化けの皮が剥がれる等と言う
○莫逆の友(荘子より)
互いにぴったりと気があって、お互いの心の中で頷き合える親友のこと
○伯仲の間
優劣がないことを言う。伯仲は兄弟の事で伯は大きい子・仲は中の子(叔は小さい子、季は末の子)であまり違わない事を言う
○白髪三千丈(李白より)
鏡にうつる白髪を見て長年の苦労や心配のためであろうかと驚嘆した言葉。ちょっとした事を大げさに表現する時に言う
○馬耳東風(馬の耳に念仏・柳に風〜類語)
人の意見や教えを聞き流して全然相手にせず何とも思わぬ事。馬の耳を東風が吹き過ぎるようなものであると言う事
○始めあるものは終わりあり
始めのあるものは必ず終があると言う事で、いつまでも盛んであることはない「生あるものは必ず死あり、始めあるもの必ず終わりあるは、自然の道なり
破竹の勢い
刃物で竹を割るとすぱっと割れるように止めようのない物凄い勢いの事を言う
○鳩に三枝の礼あり烏に反哺の孝あり
鳩は休む時礼儀を守り親鳥より三つ下の枝に止まる、烏も親鳥の恩に報いる。礼儀を守り親孝行せよの例え
○萬緑最中紅一点
見渡す限りの青葉の中に
○日暮れて途遠し(史記より)
日が暮れてしまい、まだ行き先は遠い。年をとってしまったのにこれからまだすることがたくさん残っている
○美人薄命(佳人薄命・才子多病〜類語より)
美人は身体が弱かったり又幸運に恵まれなかったりして不幸になることが多い
○飛鳥故郷を過ぐ(旧唐書より)
鳥も故郷を慕って飛ぶ、人も故郷を忘れがたいことの例え
○人衆(おお)ければ天に勝つ
人の勢いが強い時はその凶暴が道理に合わない事であっても一時は勝つように思われるが、やがては天に罰せられ身を滅ぼす
○人に勝たんと欲する者は必ず先ず自らが勝つ(呂氏春秋より)
人より優れたものになろうと思うものはまず自分の心に勝つことである
○人のふり見て我がふり直せ
人の行動をよく見て、自分の行動を反省しなさい
○日に三度身を省みよ(論語より)
一日に幾度も我が身を振り返って見て行いが正しいかどうか反省せよと言う事
○百聞は一見に如かず(漢書より)
聞いただけではなかなか本当の事を理解しにくい。百度聞くよりも自分で実際に見たほうが確実である
○百日の労一日の楽(孔子より)
百日もの間、一生懸命苦労して働いたあとで、一日ゆっくり身を休めろと言う事で働くばかりが能ではないということ
○百病は気から起こる(病気は気で勝つ〜類語)
病気は全て心配事や苦労から起こるものだから、たとえ病気にかかっても気をしっかり持つことが大切だ
○百里を行く者は九十を半ばとす(戦国策より)
何事をするにつけても終の方が困難が多いものだから九分通り終わっても半分だと考えよ
○百発百中(史記より)
撃てばすべて命中する、言った事が全てその通りになる
○飛龍雲に乗る(韓非子より)
龍が雲に乗るということで英雄や富豪が得意の境遇にあることの例え
○貧にして楽しむ(論語より)
貧しくても少しも気に切けず天から与えられた運命に従って道を楽しみ貧富を気にかけないことが良い
○風雲の会
易経の「雲は竜に従い風は虎に従う」から出た言葉で名君と賢匠が相会うこと、また英雄が時期に乗じて志を達する事を言う
○風前の燈
風が吹けば灯が消えやすいように物事が儚く危険に晒されている事の例え
○覆水盆に返らず
一度こぼれた水は元の盆には返らないと言う事で、一旦別れた夫婦は再び元通りにはならない。一度してしまった事は取り返せない
○武士の命は義によりて軽し(後漢書より)
武士は命より約束を守り、務めを果たす。凡人は約束や義務よりも利益を重んじる
○文事ある者は必ず武備あり(史記より)
学問に通じ教養のある者は必ず武道の心得もある。と言う事で、文武いずれか一方に偏ってはいない
○文を以て友を会す(論語より)
論語にある曽子の言葉で学問によって友人を集めると言う事
○兵は神速を貴ぶ
戦争でぐずぐずしている事は良くない、兵を動かすのにはすべて機敏を第一とすることが大切だ
○兵は廃すべからず(説苑より)
軍備をすっかりなくすといつ敵が攻め入ってくるかわからないから軍備をなくすことは出来ない
○ペンは剣よりも強し「文は武に勝る(ぶんはぶにまさる)〜類語」
ペンにより書かれた文字の考え方は、多くの人々の心を動かすことができるので、武力より はるかに強い力を出す
○鮑魚之肆(し)に入る如し(孔子家語より)
魚を売っている店に入るとその臭さに慣れて臭いが解らなくなる様に悪に染まれば悪がわからなくなると言う事
○蛍の光窓の雪
苦労して勉学に励むこと、晉書によると車胤は貧しく蛍を集めて書を読み孫康は窓辺の雪灯りで勉強したと言う
○盆を載(いだ)きて天を望む(司馬遷の言葉)
盆を頭に乗せれば天を見ることは出来ず、天を見るには頭に盆は乗せられない。同時に二つの事を望むのは不可能だと言う事