「50年に1人」の超大物気取り

20120803

<「増税法案の成立まで見届ける」>

 7月は霞が関にとって人事の季節。各省庁の異動情報が連日、新聞紙上をにぎわしてきたが、アノ男の名前がちっとも出てこない。財務省の「天皇」と呼ばれる勝栄二郎次官(62)だ。

 10年7月に着任した勝は、今年6月19日に満62歳の誕生日を迎え、本来なら7月末で退官の予定だった。「事務次官の定年は62歳まで」が国の基本指針。今年3月、野田が本部長を務める「国家公務員制度改革推進本部」は、そう定めたばかりだ。

 ところが勝は「増税法案の成立を見届けるまで続投する」(財務省関係者)というのである。

 野田の打ち出した指針をいきなり破り、8月1日から異例の任期3年目に突入。財務次官は通常1年間で交代し、2年目に入ると「大物次官」とされる。「10年にひとりの大物次官」と呼ばれた斎藤次郎元次官(現・日本郵政社長)でさえ、任期は1年11カ月だった。3年目なんて異例中の異例だ。

 過去には、民主党の人事不同意で日銀総裁になり損ねた武藤敏郎元次官(現・大和総研理事長)が00年6月から2年半務めたが、その前となると、任期3年目に入ったのは1950年代の話。勝は50年にひとりの超大物次官のつもりなのか。

「法律上、事務次官の人事権は各省大臣にあることになっていますが、あくまで形式的なもの。トップ人事は省内の事情で決まります。特に財務省の場合、人事に政治を介入させないことが不文律。その辺り、勝さんは抜群にうまいですから、事前にあえて辞意を漏らし、官邸側に慰留させるよう仕向けたと聞きます。しかも、今回の人事で、勝さんが主導した増税ラインの主流派人事はほとんど動かなかった。勝さんの後任次官は真砂主計局長が1年間務め、その次はエースの香川官房長が既定路線。勝さんは周囲に野田総理は思った以上によくやってくれたと話していて、増税法案に道筋をつけたことで、野田さんはもう用済みだとにおわせています」(霞が関事情通)

 増税法案の成立を花道に、年内で退官の絵を描いている勝次官。半世紀にひとりの大物ともなると引く手あまたで天下り先にも困らないだろう。

 いつまで民主党は財務省のやりたい放題を許しているのか。

「こんな人が居るんですね」
「今の政治家はだらし無い・・」
「財務省の操り人形なのかな?政治家は・・・」
「政治家の人達って軽蔑されるべき人達ばかり」
「女絡み・金絡み、ご都合主義の人達ばかり・・」