1号機 1万ミリシーベルト超

2012628

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、格納容器の下にある圧力抑制室付近を調べたところ、1時間当たりおよそ10シーベルト=1万ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定され、今後の廃炉に向けた作業への影響が懸念されています。

東京電力は、26日、福島第一原発の廃炉に向けて1号機の壊れている場所を調べようと、内視鏡カメラや線量計を原子炉建屋1階から地下の圧力抑制室付近に下ろし、内部の状況を事故後初めて調べました。
その結果、たまっている汚染水の水面から20センチ上で、1時間当たり10.3シーベルト=1万300ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定されました。
この値は、1号機で測定された放射線量としては最も高い値で、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ50分で達します。
また水面から4メートルほど高い通常、人が通ったり、作業をしたりする高さでも、1時間当たり1000ミリシーベルトを超え先に調査をした2号機や3号機の10倍ほど高い値になっていて、今後の廃炉に向けた作業への影響が懸念されています。
また26日の調査では、圧力抑制室の壊れている場所は確認できなかったということです。
東京電力の松本純一本部長代理は「1号機はほかに比べてメルトダウンした燃料の割合が高いことが影響しているとみられる。人が立ち入って作業はできないので、ロボットの遠隔操作などで壊れた場所を探すことになる」と話しています。

 

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